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墨田区にあるタンナー山口産業さんを訪れました。_e0362317_15561151.jpg

東京都墨田区にありますタンナー(動物の皮を「革」にしてくれるひとたち)、山口産業さんを訪ねました。
訪れた理由はエシカルな革を使っていきたいというわたしの思いからです。
普段、わたしは革を買うとき、原皮の産地やなめしの方法(クロームなめしか植物タンニンなめしか合成タンニンなめし)、なめしをおこなっている場所、作り手の思いなどを聞くようにしています。
販売される方からは北米産の原皮、フランスの原皮、イタリアのトスカーナ地方の植物なめし、、、など海外の話になることも多いです。
遠い国に想像力を働かせ、どんな環境で育った動物でどんな死に方をしどんな考えをもった人が革にしているのかまでは現地に行って住みこまないかぎり到底知ることはできないと思っていました。
山口産業さんを訪れ、山口さんにお話を伺ったとき、その考えは間違っていたなぁとものすごく嬉しかったのです。

墨田区にあるタンナー山口産業さんを訪れました。_e0362317_15562379.jpg
↑山口産業さんの工場内 おおきなタルです。ぐるぐる回転します。


わたしはコープ自然派という食材配達を利用していて、いつも美味しいお肉や野菜を食べさせていただいています。
コープ自然派の取り組みで、香川県七星食品美波ファームのひろーい土の上でのびのびと育った自然豚さんの皮を山口産業さんがなめし、バッグやおさいふにして販売しているのをあるとき見つけました。

日本で健康に育った自然豚さんの皮を植物タンニン(ミモザの木から抽出)で革にする。

言葉で書くと1行ですが、これはものすごく大変なことだと思っています。
もう行間にぎっちぎちに関わる方々の熱い思いや苦労などが詰まっています。
一般的な革はクロムなめしといって、金属を使って皮を革にする方法が世界的にみて主流です。(80%以上)
クロムなめしは安定的に柔らかくしなやかで熱に強い強靭な革をつくれることがその理由かと思います。
色や表情のバリエーションなどが豊富なのも特徴です。
3価クロムという人体には無害なクロムが使われるのですが、焼却時などにまれに6価クロム(有毒)に変換する可能性があるとのことです。
めったにはおこらないとどこのHPにも書いてありますが。。
化学の世界なので分かりづらいのですが、ミモザのような木々から採れるタンニンのほうが人間に近しいしわかりやすく自然な気がします。

山口さんは2015年よりすべての革を植物タンニンなめし独自の製法「ラセッテーなめし製法」に一本化し、使う染料も金属が入っていないものを使用しているそうです。

以下山口産業さんのHPより抜粋しています↓
「RUSSETY(ラセッテー)」とは、russet(朽葉)をもとにした造語で、木々から落ちた葉が土に還りまた新しい命を育むという循環型社会を皮革の世界でも実現していきたい、という思いを込めて名付けました。
計画的に植林されたミモザの枝や幹を粉砕した植物タンニンを使用することで、従来のクロム(塩基性硫酸クロム)を使ってなめした革やその製品と比べ、その過程において自然や人体に有害となる物質が排出されるリスクを最小限にとどめることを実現し、日本エコレザー基準第一号の認証も受けています。
(山口産業株式会社のHPより抜粋)

墨田区にあるタンナー山口産業さんを訪れました。_e0362317_15561721.jpg
↑山口産業さんの工場内 色出しもきれいです。

それに関わる誰もが簡単に理解でき、健康(会社も従業員も消費者も未来も)で持続的に幸せを感じることができるもの。
それが山口さんがつくっておられる革に感じたことでした。
美しいシステムです。

そして作っておられる豚革はわたしの知っている豚革ではなくて、ふっくらしていて柔らかく胸がきゅんとしました。
帰り道、山口さんの革であれを作ってみたいあれも~これも~と頭の中がほわほわしておりました。
わたしが訪れた時はショールーム&工場見学ツアーはお休み中でしたが春ごろにはリニューアルして再開するそうです。
山口産業さんのHPから予約できるようですので興味があるかたは是非訪れてみてください。

山口産業株式会社






# by ham_chee | 2024-03-09 17:42

リヒテルズ直子さんの本を2冊拝読いたしました!_e0362317_13592712.jpg


娘が新学期から小学校4年生になります。

こころや身体の発達にあわせて性教育をしていきたいなと思っていました。

少なくとも私の生きてきた環境下では、性のことを公に話すのは恥ずかしい、みっともない、いけないもののように扱われていました。

10代の多感な若者が性のことを知りたければコンビニで雑誌を買ったりビデオをこっそり見たり、そのような性欲を増長させるために作り込まれた媒体しかなかったように思います。(現代の若者はインターネットのおかげで極端に増長されたものを簡単に見ていることでしょう)

わたしがこの本を読んで得たことは、性教育を正しく学ぶことは差別をなくし、お互いを尊重しあえるハッピーな人間関係を築くことができるんだという点です。

オランダの性教育(学校によって違うらしいですが)の素晴らしいと思った点

・幼少期から思春期を経て実際に性交渉を行う年齢になるまで一貫して「ノー!」ということの大切さを教えること
・オープンであること
・先生と生徒が円座になって対等な状態で話すこと、また誰が発言してもいい雰囲気を作る(日本は先生が一方的に見える)
・ネガティブな発言(差別や排除)は先生がその場で受け入れない、発言者にきちんと言う
・LGBTQも少数派であるが同じ輪の中にあること
・セックス、妊娠、受精、出産、それは女性男性の身体のどの部分がどうなってそういう結果になるのか動画またはイラスト実際の模型などを使って明確に示すこと
・避妊方法については女性にとってのメリットデメリット、男性にとってのメリットデメリット等、すべての避妊方法について学ぶ。
・お互いを尊重することを学ぶ

オランダでは性愛を人間の「権利」とみなしているので性教育の位置づけが非常に高いのだと感じました。

子どもたちが健全な人間になることを目指した全人教育の一環という位置づけだと著者は言っています。

言われてみれば真っ当で、物理的にどうやって自分がうまれてここにいるのかをおとなたちがうやむやにするなんて馬鹿げているよなぁ…。

オランダでは学費がかからないこともあり、自分の子どもが入学する学校を選べるシステムなのだそう。

そして「学校」ー「教員」ー「保護者(子どもの代弁者)」の三角形が上下なく風通しもよさそうです。

日本は三角形が分断されているように感じています。教育委員会とか国の方針とか上からの圧力に耐える教員の方たちしか思い浮かばない。(マスメディアのせいでしょうか)

PTAの総会の資料や新聞をみてもまったく魅力的に感じないし、役をやりたいとは思えません。

保護者の視点からも日本ではオルタナティブ教育を受けたいと思ったときに近所にないことがほとんどであるし、お金が多くかかったりして家計の大きな負担となりあきらめてしまいます。

なのでわたしはわたしが先生となり、娘に教えていこうと思います103.png

オランダの共生教育と性教育には取り入れたい点が多くあります。(全部と言っていい)

すぐできることはそれぐらいなのでトライアンドエラーでいきます!

リヒテルズ直子さんの本を2冊拝読いたしました!_e0362317_14045096.jpg






# by ham_chee | 2023-03-05 14:05

菌ちゃんの講演に行ってきました!_e0362317_09321546.jpg

わたしはコープ自然派というところから日々のお野菜やお米などを届けていただいています。

この度コープ自然派さんが企画の「菌ちゃん野菜って?~元気野菜作り&元気人間作り~」という講演会に行ってまいりました。

菌ちゃんこと吉田俊道さんは長崎県佐世保市で「菌ちゃんふぁーむ」を営んでおられます。

無農薬無化学肥料、有機農業を実践しておられます。

菌ちゃんと呼ばれるくらいなので土中の菌を大事にしています。

講演会ではプランターで土づくりのやり方を実演してくれ、ご自身の農場でできる野菜のこと、コロナウィルスやワクチンのこと、腸内細菌のことなど大事なことを菌ちゃんの実体験からお話ししていただきました。

まず、会場ではだれもマスクをしていません。手の消毒もなし。

わたしもマスクを外し、常に感じていた息苦しさから解放されてとても気分が良かったです。

わたしがマスクをする理由はコロナウィルスを入れたくないというのではなく、自分以外の人ともめたくない為ですからそのような心配がなく笑ったりできるということがこんなに心地よいものかと驚きさえしました。

手の消毒も常在菌まで殺菌してしまうし、菌ちゃんはどんどん病気にかかって免疫をつけるほうが生き残れると言っていました。

だからワクチンも必要ない。ワクチンは自然に対する信頼感が足りないからだと。

昔の人は子供の友達がおたふくかぜにかかるとその友達の家にわが子を遊びに行かせてあえて感染させていたらしいです。

あえてもらいにいくのはどうなんだろうと思いましたが、現代は消毒しすぎだし菌に触れなさすぎだとわたしも思いました。

おばあちゃんおじいちゃんが弱ってきたら土いじりをさせなさい、元気になるからと言っていました。

子どものマスクについて、ずっとつけているとブスになるから気を付けたほうがいいと。それは表情筋を使わなくなるからだそうです。

真っ当なことをおっしゃっていて実行されているお方で菌ちゃん先生自体が漫才師のように話がうまく面白かったのでとても魅力的に感じました。

お仕事にされていることは農業ですがその農業が住まわせてもらっている地球のことを知り、野菜の事を知り、人間のことを知る、包括的まるっとひとつの摂理を正しく理解することが大事なことなんだと教えてもらったような気がします。

食についてもよく噛むことを強く言っておられました。唾液には発がん性物質を殺してくれる成分があるしよく噛むことによって腸内細菌が喜ぶのだと。

小さい魚を頭からまるごと食べるのがよくていりこをおすすめしていました。

いりこ(保存料などの添加物なしのもの)を酢2、オリーブオイル1の割合で一日浸けておく。

そして一日に10匹くらい食べるといいと教えていただきましたので早速実践してみましたところ、美味し~!!

娘が特に気に入ってむしゃむしゃ食べています。

最初20匹くらいやってみたのですが酢とオリーブオイルがあまったのでそのままもう一回使いました。

2回目にはいりこが酢とオリーブオイルを吸ってなくなります。

簡単なのでぜひやってみてください109.png

土、いじろ~と本当に思いました104.png










# by ham_chee | 2023-02-27 10:11

酒粕クラッカーにはまっています_e0362317_14084077.jpg

わたしはお酒を飲むのが好きです。

千葉県の「寺田本家」さんのお酒を注文するとともに酒粕も注文しました。

そして「寺田本家」の奥様がマクロビを学んでおられて様々な身体にいいレシピを紹介してくださっています。

レシピ本も出版されていて図書館で借りたその本に酒粕クラッカーのレシピがのっていました。

砂糖を使わない材料が少ないおやつ(酒のつまみ)というポイントが魅力です。

以下抜粋してレシピをのせますよ~111.png

材料
小麦粉…200g
酒粕…40g
なたね油…大さじ4
塩…小さじ1
水…大さじ1

①水以外の材料をボウルに入れ、手のひらや指先で混ぜ、ぽろぽろの状態にする。

②①に水を加え、練らないようにしてまとめて生地を作る。まとまりにくければすこしずつ水を足す。

③分量外の小麦粉をはたいた台の上に②をのせ、綿棒で5㎜厚さに伸ばし、適当な大きさに切る。フォークを刺して空気穴を開ける。

④オーブンシートを敷いた天板に並べ150℃で25~30分カリカリになるまで焼く。

薄くしてきつね色になるくらいまでかりっと焼くと、もう食べる手が止まりません。

酒粕感はなくチーズクラッカーのようになります。

なので娘がいつもほとんど食べつくしてしまうくらい美味しいです。

小麦粉の3分の1を米粉にしたりして作ったりもしました。それも美味しかったです。

ぜひ作ってみてください。



# by ham_chee | 2023-02-09 14:23

前回の投稿から、

フェミニズムについてすっきりしない気持ちがずっとある。

「目に見えない部分」「空気のように存在する差別」

はあると思う。

表立って言ったりしない、バッシングを受けるし炎上するしそもそも自分は中立の立場だと思っている人は案外多いのではないかと思う。

だって差別を受けたことがない人には「差別」がなにかすら実感できないと思うから。

イさんの著作においてそれがわかったことが大きかった。

そしてわたしは女性嫌悪をされた差別された過去があるからこそ、男性嫌悪をしていると気付いた、ことも収穫である。

性格が負けず嫌いでやられたらやりかえすということを徹底することで自分が傷つかないようにしてきたから男性というものに対して復讐のようなものだろうと思う。

その自分の弱さとか欠点を明確にできてうれしさすら感じる。

前回の投稿はちょっとまとまっていなくて読み返すたびにもやもやしていたけれど、

上記2点が自分の中で明確になったことが大収穫でありました102.png


「私たちにはことばが必要だ」から続きの気持ち_e0362317_12315519.jpg

↑音楽を聴きながら漢字ドリルをする娘の図。

フェミニストを宣言するにはまだ未熟な母ちゃんだが、

目下勉強中だから見てておくれ103.png



# by ham_chee | 2023-02-04 12:36